XF50mmF1.0でスナップ撮影〜作例50枚掲載〜
いつも本ブログをご覧頂きありがとうございます。
今回はポートレート向けであるXF50mmF1.0で様々なロケーションにてスナップ撮影した作例を載せたいと思います。
もくじ
1.はじめに
このレンズは最大撮影倍率が換算0.12倍と寄れないものの換算75mmを活かした切り取りと、浅い被写界深度及び美しいボケを活かした描写が可能です。
視線誘導がしやすく見せたいものを強調出来るので、ポートレートだけでなくスナップにもオススメしたいです。
また寄れないからこそ寄りに頼らない構図を意識出来るので、その点はいい練習になります。
それでは作例をご覧ください!
2.作例
基本的にnisiのブラックミスト1/8を装着しています。
その為光源がある写真はフレアや光の拡散が起きています。
まずは自然系のスナップから行きます。
F値は1.0以外の場合は記載するようにします。
薄暗い環境でしたが、F1.0を活かしてシャッタースピードを稼げました。
おかげでisoを上げることなく波紋を撮影出来ました。
ちなみにF2.8だと1/50s・iso160の環境下です。
ただ大口径ゆえ致し方無いのですが、フリンジが出ていますね。
こちらは1/550sで撮影しました。
F1.0のおかげでiso250で済んでいます。
AFはリニアモーターで無いため動きものが得意という訳ではありませんが、シャッタースピードを稼ぎたい際に大口径は有り難みを感じます。
合焦部以外は前後共に綺麗にボケています。
浅い被写界深度故、割とボケだけでそれっぽく成立してしまう場合も有ります。
このレンズを使っていると、前ボケ後ろボケで被写体を挟みたくなります。
ピント部のすぐ後ろの花ですら、これだけボケます。
従って背景処理も容易です。
ちなみにF1.1なのは、おそらくピントリングが知らない間に回ってしまっていたと思われます。
このレンズの絞りリングは緩めなので、気付いたら回っていたということが有ります。
金属製で高級感は有るのですが、絞りリングがもう少し硬かったら最高でした。
こちらも被写界深度を活かしています。
F2.8クラスだと手前の雑草がぼかしきれず、主題に目が行きにくくなります。
少し絞ればフリンジは多少マシになります。
玉ボケは開放だと口径食が出ます。
F2くらいまで絞ると消えますが、今度は少し角張ってきます。
XF90mmの絞ったそれと比較すると、絞り羽根の枚数が多い分角張りはマシな感じです。
絞った際の玉ボケはこちら。
わずかな角張りがあるものの大体真円になりましたし、ボケ量も充分です。
うるさくなりそうな背景の枝もしっかりボカしてくれます。
草むらもうるさくなりがちですが、ピント面以外は綺麗なボケの海です。
普段使用しているXF16-55mmはそつがないレンズで重宝していますが、草むらを背景にするとボケがうるさくなる場合があります。
その為ボケに拘るなら、ボケ担当の本レンズが有ると大変心強いです。
お次は都市・街角スナップです。
母親マネキンにピントを合わせていますが、娘マネキンは被写界深度外です。
複数人数の撮影は気を付けないといけませんね。
次は寺社仏閣を少しお届けします。
3.まとめ
ポートレート向きのレンズでスナップをした感想ですが、想像以上に使いやすかったです。
建物を丸ごと切り取る広角的な使い方は出来ませんが、中望遠ゆえ余分な要素を排除出来ます。
また換算75mmという焦点距離は、割と肉眼で見たままに近い大きさで切り取れます。
その点も使いやすさに繋がっていると感じます。
ただスナップするには、サイズと重量が有りすぎるのがマイナスポイントです。
スナップ用のカメラはなるべく目立たず、町に溶け込める方が好きなのでその点はマイナスポイントです。
その欠点を補うレベルで楽しいので、悩みどころですが。
ポートレートをメインで撮らない方にもXF50mmF1.0を、一度試して頂きたいと思います。
重いですがその分写りも素晴らしいので、「突き抜けた一本」が欲しい方には是非オススメです。
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