XF50-140mm F2.8で切り取る春の草花とレンズレビュー(作例100枚)
Xマウント渾身のF2.8望遠ズームで切り取る桜〜藤など
いつも本ブログをご覧頂きありがとうございます。
今回は新しく導入しましたXF50-140mm F2.8で桜〜藤の花まで撮影しましたので、その作例とファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
レンズスペック
簡単にご紹介したいと思います。
主な特徴
- 全域F2.8
- インナーズーム
- 柔らかなボケ
- 解像度は必要十分レベル
- 古さを感じる側面も
主なスペックは下記しますので、ご参考までに。
焦点距離(フルサイズ換算) | 76-212mm |
F値 | 全域F2.8-F22 |
重さ(三脚座とフード除く) | 995g |
径×長さ | 82.9mmx175.9mm |
レンズ構成 | 16群23枚 |
最短撮影距離 | 1メートル |
最大撮影倍率(換算) | 0.18倍 |
絞り羽根 | 7枚 |
フィルター径 | 72mm |
手ぶれ補正 | ○ |
防塵防滴 | ○ |
ファーストインプレッション
1ヶ月ほど使用しての感想です。
美しいボケ
花を撮影する望遠ズームで私が最も重視していることは、ボケの美しさです。
前後のボケともに表現に取り入れるので、このボケが煩いと気になってしまいます。
このレンズはボケの煩さを感じる事はなく、前後共に綺麗にボケてくれます。
さらに絞ってボケ量が減った際も粗が見える事は少ないです。
草花の撮影は絞って背景の情報を取り込みたい事もありますので、絞ってもボケが美しい事は大変重要です。
ボケの美しさについては主観も入るので、後の作例をご覧頂ければと思います。
ちなみに開放での口径食は出ますので、ボケ味に玉ボケまで含めると気になる方もいらっしゃるかと。
元々XF70-300mmを使用していたのですが、ボケが煩い場合もあり本レンズの導入を決めました。(写りはシャープで軽くて寄れるので、何を重視するかだと思います。)
シャープネスは必要十分レベル
XF16-55mm F2.8と比較すると、開放のシャープネスは少し落ちる感覚です。
必要充分なシャープネスは有りますが、16-55mmや新F1.4シリーズの単焦点と比べると「あれっ?」と思うことがあります。
恐らく非球面レンズの有無の差かと思います。
その分ボケはXF16-55より、XF50-140の方が柔らかく美しい印象です。
抑制された色収差
EDレンズ6枚、スーパーEDレンズ1枚を使用し色収差を抑制しています。
比較的出やすい群生した花の撮影でも目立つことは少なく、大変ありがたいです。
F2.8通しのありがたみ
単焦点と比較するとF2.8はそれほど明るくは見えませんが、特に過酷な環境でありがたみを感じます。
F4と比較した場合、晴れた日中ならssも充分稼げるので恩恵を感じる事はボケ量以外には無いかと思います。
これが夜間や光量を確保できない環境になってくると、話は変わってきます。
手ブレ、被写体ブレしないようギリギリまでSSを削りつつisoを上げるので、この一段の差が大きく効いてきます。
F4ならiso6400の環境でもF2.8は半分の3200で済みますし、同じiso感度でも倍のssが稼げます。
夜明けすぐで強風が吹いており、藤の花が揺れているシーンです。
光量が少ないのにSSは必要な場面でしたが、F2.8の恩恵でssを1/500sを確保しつつisoは1250に抑えています。
F4なら2500、F5.6なら5000の場面と言えばありがたみが伝わるのではないでしょうか。
優れた機能性
インナーズームと手ぶれ補正を備えています。
防塵防滴の観点から嬉しいですし、レンズが伸びず重心が変わらないため扱いやすく感じます。
手ブレ補正も体感3-4段分有り、しっかり止まります。
ボディにも手ぶれ補正が有る機種が増えていますが、レンズ側にもあった方がより止まる印象です。
2014年発売という事実
良いレンズですが、今の技術で作ればもっと軽くて写りの良いものが出来るのでは?と感じる場面もあります。
実際新しい70-300は軽くてシャープなレンズに仕上がっており、写りも遜色有りません。(ボケは差がありますが)
絞り羽根も7枚なので、9枚にして欲しいところです。
II型が楽しみでは有りますがきっと20万円を超えてくるので、おいそれとは手が出せなさそうです・・・。
作例
ボディはX-H2で画像は簡単にレタッチしています。
光を本当に綺麗に捉えてくれます。
これも良い感じ。
これもお気に入り。
まとめ
作例を100枚ほどお届けしながら、感想をお伝えしました。
開放から凄くシャープ・・・というわけではありませんが、色収差を抑えながら美しいボケが楽しめるレンズです。
何よりボケを重視される方におすすめできますので、未所持の方は是非ご検討ください。
このレンズで切り取る四季が楽しみです。
また夏の草花を撮り溜めてお届け出来ればと思います。
ここまでご覧頂きありがとうございました!
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