FUJIFILMユーザーがSIGMA fpを購入してみて
機材の軽さは心の軽さにも繋がる fp購入2ヶ月レビュー
いつも本ブログをご覧頂きありがとうございます。
今回は富士フイルムのXマウントユーザーがSIGMA fpを購入してみた所感を書き綴る記事です。
結論
デメリットを理解した上で、「小型軽量」と「趣味性の高さ」に価値を感じるなら、購入をオススメします!
なぜfpを購入したのか?
理由は、画質優先でXマウントを収集した結果レンズもボディも巨大化してしまい、気軽に持ち運べるカメラが欲しくなったからです。
重いレンズを扱う際には心強いX-H2Sのグリップも、軽快に撮る際には大きく重く、また存在感も主張してしまいます。
スッと出しても違和感を感じにくい、そんなミニマル寄りなカメラが欲しくなった次第です。
そんな中で、ずっと狙っていたカメラが有りました。
X100VIです。
25万出すなら、他のカメラも視野に入るのでは・・・?
元々X100Vを所有していた事もあり、更にブラッシュアップされた後継機を非常に楽しみにしていました。
が、為替の影響も有り、販売価格はまさかの25万越え・・・。
非常にコンパクトですが、出てくる絵はX-H2とある意味変わらないので、他のカメラを検討するのもありかな?と正直感じてしまいました。
また、熾烈な予約合戦も予想され、手元に届くのはいつになるかの心配もありました。
その為、一旦他のカメラも検討することに。
他のカメラは何にしようか?
私はカメラに見た目の格好良さも求めるタイプなので、出来る事なら扱っていてテンションの上がるボディが欲しいと考えました。
X-Pro3は使用歴も有り大好きですが、背面液晶が新品購入から一年以内に不具合を起こし、信頼性が揺らいでしまいました。
コンパクト足りえるX-E4とX-Pro2も検討しましたが、中古で約17万と悩ましい価格・・・
そこで一旦Xマウントから離れてみることに。
というわけで、SIGMA fpが第一候補に挙がった次第です。
二の足を踏み続け・・・
ずっと、存在は気になっていました。
小型化のために潔く色々なものを捨て去った、ミニマルかつ質実剛健な存在。
ただし、軽量コンパクトのために割り切った部分のデメリットも大きく、満足できるか二の足を踏んでいました。
が、悩んでいてもしょうがない!と、清水の舞台から飛び降りるが如く、fpの購入に至った次第です。
実際に購入してみて
デメリットも多いですが、トータルで満足しています!
デメリットは主に
- ファインダーが無い
- 液晶が固定
- 電子シャッターのみ
- 手ぶれ補正無し
- AF-Cはかなり弱い
ですが、理解した上で使用するならfpは世界最小・最軽量のフルサイズカメラなのです。
携行性は抜群なのに、出てくる絵はフルサイズのそれ。
軽くて、いつでも持ち運べるフルサイズ。
私にとって、先ほどのデメリットを許容出来る価値でした。
その他の主な感想は下記の通りです。
カラーモードがFSのようで楽しい
富士フイルムユーザーにはお馴染みのフィルムシミュレーションのように、fpにもカラーモードが有ります。
FSとは違った色を出してくれるので、新鮮な気持ちになれます。
特に人気の高い、ティール&オレンジとパウダーブルーは撮って出しでも絵になります。
風景も心地良いコントラストと発色で、使用していて楽しいです。
あと、個人的にモノクロが気に入っています。
fpを購入してから、モノクロの撮影機会が明らかに増えました。
被写体に合わせてカラーモードを変える楽しみは、FSに通じるものを感じます。
意外と子供の撮影も可能
動体をAF-Cで追いかけ続ける使い方は正直厳しいですが、意外とAF-Sの速度と精度は良い感じ。
多少の動きまでなら、AF-Sで結構撮れるなという印象です。
基本的には、中央一点でピント合わせして構図を整えた後、シャッターを切る感じで撮影しています。
その余裕がなければ、日の丸構図で撮るのも個人的にはありかなと。
顔と瞳認証は発動すればラッキー程度のおまけ程度に考えていた方が良いです。
ちなみに、X-H2Sだとピンズレはもやっとするのですが、fpだと許容出来てしまう場合もあります。
恐らく、fpに求めるものが性能とは別の次元だからかと思われます。
富士機との比較
子供の撮影における、富士機との比較も簡単に記載します。
使用歴のある1番古い世代のX-T4と比較しても、AF-Cでの動体は非常に弱いなと感じます。
fpを使用した後にX-H2Sを使用すると、楽に撮れ過ぎて違和感が凄いです笑
あと、明かり下のオートホワイトバランスは富士の方が非常に優秀で、綺麗な肌色を常に出してくれる印象です。
fpはfujiほど綺麗とは言えない肌色になる場合もあるので、設定を色々試している最中です。
ちなみに、自然光なら満足出来る肌色が出ます。
フリッカーとローリングシャッター歪み
電子シャッターのみの弊害として、この2つからは逃れられません。
私は動体は撮らないので、ローリングシャッター歪みはほぼ気になっていませんが、屋内で撮影することはあるため、フリッカーは避けて通れません。
自宅の照明が入りづらいのが救いでしたが、初めて撮影する屋内はフリッカーが入るか、何枚か試写してから撮影するようにしています。
いっそ不自由さを楽しむ
前述の通り、不自由な点がそこそこ有るカメラですので、いっそのこと不自由さ自体を楽しむのも有りだと感じています。
最近は35mmか50mmの単焦点一本縛りを試していますが、かなり良い感じです。
レンズ交換の手間と画角変更を強制的に排除することにより、撮影のテンポが崩れません。
軽さも相まって、その視点でいかに切り取るか?に意識を没頭できるメリットを感じます。
撮影体験の希薄さは気になるかも
前述の通りファインダーが有りませんので、「ファインダーを覗いた先に描かれる世界にテンションが上がる」ようなことはありません。
また、電子シャッターのためメカシャッター音も皆無です。
そのため、撮影体験が希薄に感じることも。
液晶を見て、ひたすらパシャパシャ撮るスタイルを許容出来るかが分岐点になりそうです。
作例
45mm F2.8 DG DN
ご存知キットレンズです。
このくらいの大きさがfpにはベストマッチだと感じます。
開放近接は甘さが出ますが、開放からの解像力重視の現代レンズとは逆行した、ある種のオールドレンズと言えます。
ボケも心地良く、まずはこのレンズからfpを試されることをオススメします。
35mm F2 DG DN
主に子供を撮る用として購入しました。
隣に座った子供を撮るには、45mmでは長過ぎますので。
fpと合わせても800gほどなので、片手で扱えるレベルの軽量さと心地よい画質の両立をした、個人的に子供の日常撮影にはこれ!というレンズです。
勿論、風景やスナップを撮る際にも大活躍です。
50mm F2 DG DN
45mmも有りますが、50mmが好きなので敢えての購入。
心地良いボケと画質と携帯性を兼ね備えている、オールラウンダーなレンズです。
唯一気になる点は最短撮影距離45センチと心許ない点ですが、クローズアップレンズで補っています。
LUMIX S 100mm F2.8 MACRO
panasonicのレンズになりますが、300g切りの驚異的な携帯性を誇る一本です。
fpと組み合わせると、800gちょいの中望遠等倍マクロが爆誕します。
レンズボディ併せて手ぶれ補正が無いのと、fpはチルト機構がないので撮りづらい部分は有りますが、等倍マクロがこの軽さは病みつきになる撮影体験です。
※Xマウントの等倍マクロはXF80mm F2.8が有りますが、レンズ単品で上記の組み合わせに迫る重さです・・・
まとめ
色々不便な点も有ります。
それでも愛着を持てるカメラだと思えるのは、性能とは別次元に軸足を置いているからではないでしょうか。
富士フイルムのカメラも機能面の性能だけでなく、FSの発色の良さやクラシカルな外観で選ばれる方もいらっしゃると思います。
いわゆる「趣味性の高さ」において、fpと富士のカメラは一定の親和性があるように感じています。
というわけで、富士ユーザーの方でfpが気になっている方は購入してみると、別腹で満足できるかもしれません笑
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