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回り道無し!fujifilmでの子供撮影でオススメのボディとレンズ

2024年4月17日

XFレンズを子供撮影に10本以上使用した筆者が送る、オススメのボディとレンズ

本ブログをご覧頂きありがとうございます。

今回はfujifilmのカメラで子供を撮りたい!という方に送る、オススメのボディとレンズの記事です。

フィルムシミュレーションやクラシカルな外観などで人気の高いfujiですが、実際どのレンズが子供撮影にオススメなのでしょうか?

その疑問を抱えながら、筆者も3年以上fujifilmのカメラを子供撮影に使用し、その間12本のレンズで撮影しました。

その経験を活かして選んだ、レンズチョイスとは?

はじめに

自分の子供の写真は掲載を控えておりますので、ご紹介するオススメの各焦点距離での撮影感をお伝えするために人形を使用しております。

作例あってこそだとは思いますが、事情をご理解頂けますと幸いです。

結論

  • ズーム派=XF16-55mm F2.8
  • 単焦点派=18mm-33mm F1.4のいずれか
  • 軽いのが1番!=X100V
  • ボディはX-H2S一択

私の使用機材と撮影歴

オススメの機材を語るにあたり、私の機材歴も参考になるかと思いましたので書き綴りたいと思います。

撮影歴

子供が産まれたのをきっかけに購入し、おおよそ5年になります。

最低数日に一回は必ずカメラを触り、子供・花・スナップや風景を撮影しています。

たまにですが、業務での園などのイベント撮影経験も有ります。

ボディ

  • X-H2
  • X-H2S
  • X-T4(売)
  • X-Pro3(売)
  • X100V(売)

ボディは4台+レンズ一体型のX100Vを使用しました。

X100VとPro3は大好きでしたが、子供撮影におけるAFを重視し手放しました。
子供が大きくなって子供以外の被写体がメインになったら、また後継機を買い戻したいと考えています。

ハイブリッドビューファインダーが本当に好きでした。

レンズ

  • XF16-55mm F2.8
  • XF16-80mm F4.0(売)
  • XF18-120mm F4.0(売)
  • XF50-140mm F2.8
  • XF70-300mm F4.0-5.6(売)
  • XF16mm F1.4(売)
  • XF16mm F2.8(売)
  • XF18mm F1.4
  • XF33mm F1.4
  • NOKTON 35mm F1.2 X-mount(売)
  • MACRO APO-ULTRON 35mm F2.0(売)
  • NOKTON 35mm F0.9 aspherical
  • XF50mm F1.0(売)
  • XF56mm F1.2 II型
  • XF80mm F2.8 macro(売)
  • XF90mm F2.0

レンズは計16本使用し、手元に残っているのは7本です。

超広角は使用歴が有りませんが、広角から望遠まで幅広く使用したと思います。

ズームも色々試しましたが結局残ったのは結局F2.8通しの2本だけで、他は全て大口径単焦点の構成です。

完全に画質重視のレンズチョイスです。

オススメのレンズ

子供を撮影する上で抑えるべき点がいくつかありますが、結論から言いますね。

  • リニアモーター搭載
  • F値はズームなら2.8、単焦点はF1.4クラスが望ましい
  • 防塵防滴
  • ズーム=チャンス優先
  • 単焦点=ボケとSS優先
  • 焦点距離は換算で27mm〜50mm
  • 最短撮影距離は30センチ以内

具体的には

  • XF16-55mm F2.8 R LM WR
  • XF18mm F1.4 R LM WR
  • XF23mm F1.4 R LM WR
  • XF33mm F1.4 R LM WR

です!

この中から1本〜2本選べば、屋内外含め日常を美しく切り取れます。

どれも純正のレンズ内では上がないクラスで高価です。
しかし、回り道しないためには、最初から最高を選んだ方が良いという持論に、売り買いの果てに辿り着きました。

リニアモーター搭載=AFスピード

リニアモーターはAFモーターの一種で、fujifilmのレンズの中で最も高速で静粛、かつ追従性や合焦率が1番優れています。

動体を撮るなら、リニアモーターが間違いないです。

ちなみに次点のステッピングモーターも素早く稼働しますが、リニアモーターと比べるとそれなりの差を感じます。

初期のレンズや大口径に使用されているDCモーターは駆動音も大きく、AF速度も上記2つと比較すると速いとは言えず、動体を撮る際の歩留まりはどうしても落ちてしまいます。

F値=シャッタースピードの確保

年齢と動きによりますが、子供の撮影には被写体ブレ回避でシャッタースピードを最低1/125s、出来たら1/250s確保したいところ。
このシャッタースピードは夜の室内灯下ですと、F2.8ですらisoが2000-6400クラスまで上がります。

isoを上げるとノイズが出て精細感が損なわれますので、出来たら避けたいところ。

そこで、大口径単焦点の出番というわけです。

10万以上と高価ですが、どうせならズームと大きな差を感じられるF1.4クラスを特におすすめします。

F2.8と比較しても2段分の余裕が有り、同じシャッタースピードでもisoを1/4に出来ます。

日中しか撮らない場合はそこまで必要無いですが、F値はボケにも関わるので、ボカしたい方も大口径を要検討です。

ボケ量の差の参考画像を後述していますので、ぜひご覧ください。

防塵防滴=撮影チャンスが増える

必須では有りませんが、防塵防滴はあったほうが望ましいです。

水遊びや雨の日、砂埃が舞うような環境でも撮影が可能なため、環境要因でシャッターチャンスを逃すことが減ります。(もちろん気は使いますが汗)

あと、子供に水や砂などをふざけて掛けられる可能性も有ります。

※実際砂の混じった雪玉をぶつけられて、フードの着脱時にジャリジャリ言うようになった苦い経験があります汗

ズームか単焦点=チャンスかSSどちらを優先するか

ズームか単焦点、一本ならどちらを選べば良いかという永遠のテーマです。

子供撮影においても撮影者の環境次第ですが、私の考えは次の通りです。

ズームを選ぶべき

  • 撮影は日中で自然光がある場所がメイン
  • 移動に制限が掛かる場合
  • 荷物は少ない方が良く、レンズ交換も面倒に感じる
  • 撮り逃しは避けたい
  • iso感度は3200-6400まで許容できる

単焦点を選ぶべき

  • 撮影は夜の照明下の場合もある
  • ボケが大好き
  • 移動に制限がない
  • 撮れない写真が有っても割り切れる
  • iso感度は出来るだけ低い方が良い

私の場合は日常を切り取るのは単焦点で、行事の際はズームで撮影することが多いです。

ズームと単焦点が両方あると、撮影出来る環境がグッと増えます。

換算27mm-50mm=子供撮影に最適な画角

基本は広角寄りがオススメ、でもパースとの戦いも

子供は年齢が低いほど、安全上離れることは難しいです。
特に未就園児は、すかさず助けられる距離で見守りたいところ。
そんな距離感で中望遠以上を使用すると顔のドアップになるか、そもそも最短撮影距離の関係で合焦出来ない場合が多いです。

加えて中望遠〜望遠は背景がボケて印象的な写真が撮れますが、背景をぼかしすぎるとどこに行った写真か?といった、情報が希薄になってしまう側面があります。

私としては子供の写真は「どこにいつ行って、何をしたか?」という思い出が蘇るトリガーになって欲しいと考えていますので、中望遠ばかりで撮るとそれを満たせなくなってしまいます。

というわけで、基本は広角寄りがオススメになってくるわけです。
特に換算35mm以下は手を繋ぎながら、フレームインさせられるくらいの余裕が有ります。

なら広角を手放しでお勧めできるかと言うと、そうではないのが難しいところ。
広角の特性であるパースは、人物撮影にとって顔が歪む厄介な性質です。

画角的な広さとパースのバランスを考えると、換算27mm-50mmの範囲に私は落ち着きました。

各焦点距離についてもご説明できればと思います。

換算27mm

広く切り取って、その場の思い出も残せる画角

広角に分類される画角で、被写体に寄っても背景を取り込む余地が有るのがポイント。
全身や周りの物を取り込んで撮影したい時も、少ない引きで撮影可能です。

ただ何も考えずに寄って撮影するとかなりパースが付きますので、日の丸構図を意識する、上下に角度をつけない、寄りすぎないなどの工夫は必要です。
※あえてパースを付けてデフォルメする事で、可愛く撮れたりもします

後述の35mmと50mmと比較してこのレンズの優れている点は、「被写体が2人以上の場合でも、余裕を持って収まる点」です。

大人+子供は勿論、子供+子供のシチュエーションが有る方にはお勧めしたいです。

またバリアングルで自撮りする際も、27mmなら腕を伸ばせば自分+子供は何とか撮影出来ます。

カメラマン自身の写真が極端に少なくなるので、その対策にも。

欠点はメリットの裏返しで、広角であるがゆえに不要な要素まで写り込む点です。

オススメレンズはXF18mm F1.4 R LM WRです。
余談ですが、4000万画素のボディならデジタルテレコンで、27mm/38mm/54mmに出来るため、擬似的に単焦点3本分として扱えます。
スポーツファインダーモードでも、おおよそ34.5mmになる点も○。

XF18mm F1.4単体レビューはこちら

換算35mm

家族写真を残せる画角

35mmは準広角、もしくは標準とも言われる画角です。
パースは付きますがマイルドになっているので、27mmと比較すれば被写体が歪みづらく、50mmと比較すれば、あまり身を引かずに複数人の撮影もこなせる絶妙な画角です。

背景も適度に入り込み、加えて被写界深度も確保しやすいので、記録的な家族写真が残しやすいと感じます。
そのため、他人にとっては何の変哲も無い写真かもしれませんが、自分にとっては何処か愛おしい、そんな一枚が撮影出来る割合が高く感じます。

隣に座った子供も、軽く身を引けば何とか入る画角でもあるのもポイント。

X100VやXF23mm F1.4 R LM WRなどが該当します。
また上記のレンズは寄れるため、使い勝手が良い点も優れています。

実際X100Vを3年ほど使用しましたが、この画角の使い勝手と写りにおいて共に満足していました。

望遠を割り切れば日常の写真はこれ一本で行ける、そんな画角です。

換算50mm

子供のかわいさをクローズアップするなら

標準かつ王道の焦点距離になります。
引きの絵ならパースはかなり軽減され、大体歪みなく切り取れます。
パースを嫌うなら、最低この画角からスタートをおすすめします。

また、寄って撮影すれば中望遠で撮影したような、背景をぼかして子供を主役にした写真が撮れます。

画角が狭いため、背景の処理も前述の焦点距離と比べても容易です。

ただ、手を繋いだ距離や寄ってくる子供を撮影するには少し長過ぎる場合も。
そして、隣の席に座った子供はまず撮れません。
出来ればですが、27mmとの組み合わせがバリエーションを付けられて良い感じ。

神レンズと名高いXF35mm F1.4が有りますが、防塵防滴とAFの関係上、XF33mm F1.4を推します。

換算70mm〜

オススメの焦点距離外ですが、いずれ運動会などの行事撮影で必要なシチュエーションが出てくるので、記載します。

70mmの中望遠以降は背景がしっかりボケて、分かりやすく印象的な写真が撮れます。

しかし前述のデメリットが有りますので、安全が確保された状態なら、是非とも使用したい焦点距離では有ります。

まずはオススメの焦点距離を押さえてから、中望遠以降を入手されると画角的にも変化が有り、使い分けが捗ります。

望遠は後述の番外編でお届けします。

焦点距離別の写り

焦点距離別の写りについてまとめました。
子供は出せないので、代わりに赤ちゃん人形に登場頂きました。

宜しくお願いします。

写りの範囲

定点からの撮影で各焦点距離ごとの範囲をご確認下さい。
焦点距離は全て換算で記載します。

使用レンズ:XF16-55mm F2.8
絞り:F2.8

24mm

非常に広い範囲が写り、背景はごく僅かにボケます。

28mm

4mm狭くなるだけでご覧の通りです。
しかしまだ遠近感など広角らしさを残した画角です。

35mm

広角と比べると狭いですが、背景に何があるかまだ分かるレベルです。
遠近感がかなり軽減されました。

50mm

背景はほぼ何か分からなくなり、画面の1/4近くを顔が占めてきました。

84mm

顔のドアップになりました。
可愛さをクローズアップした感じですが、背景に犬のぬいぐるみが写っていることは全く分からない写真です。

今度は2人以上写す前提での定点撮影です。
子供と人形の大きさは全然違うじゃん!というツッコミは無しでお願いします🙇‍♂️

24mm

ほぼ全身が入る余裕があります。

28mm

頭と足は少し切れてしまいますが、まだまだ余裕があります。

35mm

入るのはここまでですね。

50mm

1人は写せますが、2人となると厳しいですね。
あと50センチは下がる必要がありそうです。

84mm

あと1メートル以上は下がらないと、2人は写せそうにありません。

焦点距離ごとの撮影距離目安

焦点距離を変えつつ、大体同じ顔の大きさで写るよう距離を調整しながら撮影しました。
その大体の距離の差(被写体から距離基準マークまで)をご覧ください。

※大雑把な点は目を瞑って頂けると幸いです。

24mm=40センチ

パースの影響で鼻が大きく写っています。
頬っぺたもむにゅっとした感じです。

28mm=45センチ

少しマイルドになりましたが、まだパースを感じます。

35mm=50センチ

だいぶシュッとしてきましたが、やはりまだパースを感じます。

50mm=65センチ

肉眼での見え方に近くなりました。

84mm=98センチ

ありのまま切り取れています。

成人の腕の長さの平均は大体70センチ前後らしいので、すぐ子供に手を伸ばして届くのは50mmまでと言うことになりますね。

パースの影響

27mmを使用してパースの影響を調べました。
使用レンズ:XF18mm F1.4

左頬がパースで引っ張られている影響で、頬の大きさが左右で異なって見えます。
また、太っているような印象を受けます。

左目がパースの影響で大きく、かつ右目と形が異なって見えますね。

右目が引っ張られてしまっています。

人形なので違和感は抑えめですが、肉眼で見慣れた我が子にパースが掛かると、違和感が凄いです。
別人に見えてしまう場合もあるので、パースが嫌いな方は50mm以上を使用した方が無難です。

ボケ量

背景までの距離などでボケ量は変わりますが、参考程度にご覧ください。

ボケてる方が好きだな、と言う方は単焦点を選んだ方が幸せになれます。

XF18mm F1.4(換算27mm)
F1.4

広角とは言え、F1.4はここまでボケます。
背景を広く取り込みながらも情報が残る程度にぼかしてくれる、大口径広角単の強みです。

F2.0
F2.8

ズームレンズのクラスのF値になると、この距離ではほぼ背景はボケませんね。

F4.0
XF33mm F1.4(換算50mm)
F1.4

全身が入るよう引いていますが、18mm F1.4と遜色なくボケます。

F2.0
F2.8
F4.0
XF50mm F1.0(換算76mm)

特殊なレンズですが、ご参考までに。

F1.0

背景が何か分からないレベルでボケます。

F1.3
F2.0
F2.8
F4.0

最短撮影距離

子供にカメラを向けるとニッコニコで寄ってきてくれるのは大変可愛いのですが、突っ込んでくることもしばしば。
そこまで寄られると、最短撮影距離の長いレンズはピントが合わず撮影が出来ません。
というわけで、最短撮影距離の短いレンズが重宝する次第です。
焦点距離によりますが、30センチ以内なら扱いやすい印象です。

オススメのボディ

23年時点でベストはX-H2s一択です。
次点で、X-H2もしくはX-T5です。

私は花や風景も撮影するので、トリミング耐性を重視して最初にX-H2をチョイスしました。
AFもT4と比較して進化したので、満足していました。

が、運動会でのAFに満足出来ず、H2Sの追加導入を決めた次第です。

その結果、H2で撮れなかった写真が撮れるようになりました。

また、コンパクトさを最重要視する方にはX100Vという選択肢も。
コンデジとしてみると高いですが、撮れる絵はミラーレスと何ら遜色無く、ボディとレンズを購入することを考えるとあながち割高ではないです。

何より、カッコよくてテンションが上がります。
道具への愛着を持つ方には、特にオススメのカメラです。

番外編

今まででオススメにあげなかった使用済みレンズも勿論素晴らしいので、こちらに使用感を記載したいと思います。

XF16mm F1.4 R WR

このレンズの魅力は何と言っても最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率も換算で0.315倍な点です。
レンズ先端と被写体が触れる少し手前まで寄れ、F1.4も相まってクラスオーバーのボケを生み出せます。
それを活かして、子供にどれだけ寄られてもほぼ合焦できる強みが有ります。
子供だけでなく、スナップ写真にもオススメのレンズです。

写りも開放から良く、大口径ゆえ寄らなくてもわずかに背景がボケる感じが好きでした。

ただし場面によってはボケがうるさかったり、AFモーターがDCコアレスモーターということで、XF18mm F1.4 R LM WRに乗り換える形で売却しました。

NOKTON 35mm F1.2 for X-mount

純正ではないですが、こちらもオススメです。
マニュアルレンズですし写りも開放はふわふわですが、収差を活かした写真が撮影出来るのがポイント。

F2.0のハイキーで撮影すると、適度な収差でゆるふわ可愛く撮影できます。

マニュアルの苦労を厭わず、オールドレンズっぽく撮影したい方にはぜひおすすめしたいです。

個別レビューはこちら。

XF50mm F1.0 R WR

夢とロマンが詰まったF1.0。
自分が使用したXFレンズの中では、間違いなくNo.01のボケの美しさです。

しかし重さが850gな点と、最短撮影距離が70センチと寄れない点、そしてAFモーターがDCモーターと動体撮影には心許ない点が弱点。
しかし、弱点を理解した上で得意なシーンに使用すると、素晴らしい写真を吐き出してくれます。

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XF56mm F1.2 R WR

XF50mm F1.0とほぼ遜色無い写りながらも、重さは約半分の445gと軽量です。
加えて最短撮影距離50cm、最大撮影倍率0.21倍と比較的寄れる点も優れています。

シャープネスは高いのですが、描写とボケは柔らかい、素晴らしいレンズです。

AFがリニアモーターなら非の打ち所がなかったのですが、残念ながらDCモーターなので動体の撮影は得意では有りません。

個別レビューはこちら

XF90mm F2.0 R LM WR

みんな大好きXF90mm F2.0。
開放からよく写り、リニアモーター搭載、この焦点距離とこのF値で約550gの軽さ、最大撮影倍率も換算で0.3倍と、とにかく扱いやすいです。
ポートレートには勿論、花の撮影にも非常に向いています。
開放でも、口径食を抑えた美しい玉ボケが楽しめます。

弱点としては、昔のレンズゆえ絞り羽根が7枚のため、絞るとF3.2辺りから玉ボケが角張る点です。
ボケすぎて被写界深度が欲しいのに、絞ると玉ボケが角張る・・・と言うジレンマとの戦いが発生します。

また本題の子供の撮影で使用するとなると、焦点距離が長すぎて普段使いは難しいと言わざるを得ません。

屋内では広さがないと距離を保てず顔のドアップになりますし、屋外でも5〜10メートル以上は距離を取らないとドアップの写真になりがちです。

ハマれば良い写真が撮れますが、撮影条件を整えるのが難しい点がネック。

でも本当にいいレンズですよ。

XF50-140mm F2.8 R LM WR

寄り道無しならこの望遠レンズです。

発売が2014年と古株ではありますが、写りは必要充分にシャープで、何よりボケが美しいです。

感覚的にはXF16-55mm F2.8の解像度を少し落として、ボケの美しさに振った感じでしょうか。

欠点は約一キロの重さと、最短撮影距離が通しで1メートルと長めな点ですね。
広角端の最短撮影距離がもっと短かったら良かったのですが。

XF70-300mm F4.0-5.6 R LM WR

運動会用に購入したレンズです。
換算107-458mmの超望遠で550gと、ペットボトル一本分の軽量さが強みのレンズです。
また、テレ端で換算0.5倍の最大撮影倍率も魅力のひとつ。

写りもシャープネスは充分ですが、背景の輝度が高いとボケがうるさくなりがちです。

またズーミング後のAFが数秒間合焦しなくなる難を抱えており、色々気を使う必要があります。

機動力を重視するなら、良い選択肢になるレンズです。

X100V

レンズ固定のコンデジですが、こちらも軽さとコンパクトさを求める方には非常にオススメします。

レンズ交換が出来ないからこその約450gという軽さと薄さ、開放F2、最大撮影倍率は換算で0.375倍、最短撮影距離10センチとかなり使い勝手は良いです。

リニアモーター搭載でないためそれらと比較するとAFは劣りますが、そこそこのAF速度と瞳認識を持っているので、撮れなくはないです。

入手難ですが、これ一台で済ませばレンズ沼にハマらず、安く上がる可能性も•••?

さいごに

私が約3年間かけて、回り道をしながら辿り着いたレンズチョイスをお届けしました。
改めてですが、子供撮影にはリニアモーター搭載の換算27-50mmの焦点距離の単焦点、もしくはF2.8のズームレンズをオススメします。

これからレンズやボディを購入される方が、必要のない回り道をしませんように。

回り道も楽しいんですけどね。