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X-H2とX-T4の比較について

2023年10月19日

本ブログをご覧頂きありがとうございます。

今回はX-H2とX-T4の比較及び、買い替えをおすすめする方について記載したいと思います。
調べればわかるようなスペックの数字上の話は極力せずに、実際に所持しないと分かりづらい点に触れたいと思います。

X-T4からの買い替えをおすすめする方

・動体へのAF性能を少しでも上げたい方
・加えて高画素が活きる風景などを撮影する方
・400g以上のレンズをメインで使われている方


もくじ

1.大まかな違い

2.細かい違い

3.まとめ


1.大まかな違い

私が特に違いを感じていることについてのみ表にまとめましたので、ご覧ください。

項目X-H2X-T4
サイズ幅: 136.3mm
高さ: 92.9mm
奥行き: 84.6mm
幅:134.6mm
高さ:92.8mm
奥行き:63.8mm
重さ(バッテリー含む)約660g約607g
画素数4020万画素約2610万画素
センサーX-Processor 5X-Trans CMOS 4センサー
ファインダー画素数約576万ドット約369万ドット
ファインダー倍率 0.80倍 0.75倍
被写体検出動物/鳥/クルマ/バイク&自転車/
飛行機/電車
なし
フィルムシミュレーション19モード(ノスタルジックネガの追加)18モード
最速シャッタースピード(電子)1/180,000s1/32,000S
常用最低iso感度125160
スムーススキンありなし


・画素数(4000万と2600万画素)
ここが大きな違いですね。
画素数が向上したことにより質感と言いますか、よりリアルな印象を受けます。
また高画素の恩恵で×1.4と×2.0のデジタルズームが使えます。ちなみに×1.4は2000万画素に、×2.0は1000万画素になります。
結局トリミングをしていることに変わりはないのですが、後からトリミングするより構図を追い込み易く感じます。

デジタルズーム前
×1.4
結構寄れます。
X-H2×XF50mmf1.0

また擬似的に手持ちのレンズの焦点距離を伸ばせる点も魅力です。
私が所持しているXF16-55mmF2.8も×1.4の2000万画素でオーケーなら、16-77mmF2.8までレンジが伸びます。(換算で24-117mmくらい)
換算30mm分伸びるだけでも、大分使い勝手が上がります。

・ダイヤルの有無(他社スタイルとFujiスタイル)
X-H2はSSやiso、露出補正ダイヤルがなく、PASMダイヤルと前後ダイヤルで操作します。
直感的に操作できるX-T4のダイヤルが好きですが、X-H2のダイヤルも使いやすいです。
ただNOKTONと組み合わせて、完全マニュアルで撮影する楽しさはX-T4に軍配が上がりますね。

・AF性能(被写体検出による瞳AF強化)
主にこれを期待して買い増ししたのですが、結果は大成功でした。
X-T4とは瞳認識の食いつきが全く異なります。
愛用しているXF50mmF1.0はリニアモーターでない事もあり、動く子供を撮るには歩留まりが気になっていました。
しかしX-H2と組み合わせると別のレンズかと思うくらいの挙動になります。
若干の前ピン後ピンなども有りますが、歩留まりは確実に上がりました。
横顔でも瞳認識するのはX-T4だと中々難しい事でしたが、これも食いついてくれます。

ちなみにリニアモーター搭載機種でも歩留まりの向上は感じられます。
X-T4でも難しかった、ブランコで前後に動く子供への歩留まりも確実に向上しています。

また動画でも動く子供へのAFも進化を感じられます。

X-H2Sとかなり悩みましたが、風景も撮る私にとってはX-H2がベストでした。
動体最優先なら、X-H2Sの方が良いかと思います。

・グリップの大きさ(XF50mmF1クラスでもグリップしやすいか否か)
X-H2のグリップはXF16-55mmF2.8やXF50mmF1.0クラスでもしっかりホールド出来るレベルのグリップです。
中指を置く箇所が窪んでおり、それがグリップし易さに繋がっています。
X-T4のグリップは400gくらいまでのレンズを持つ分には大振りすぎず程よいサイズで良いのですが、それ以上となると流石にグリップ不足を感じます。
大きいレンズを付ける際はX-H2、コンパクトなレンズはX-T4と使い分けが出来ると良いですね。

ちなみにX-T4は社外品のグリップにより拡張可能です。
評価が高いのは下記商品ですね。


2.細かな違い

使用して気付いた細かな違いを記載していこうと思います。

・ジョイスティックは使いやすくなるも、押し込みだけはし辛い
X-T4のスティック状のものから、パッド状に変わりました。
指にあたる面積が広くなったため、操作はしやすくなりました。
ただし押し込み操作については、前のスティック状のものと比べて押し込んだ感覚が分かりづらく、少し操作しづらくなったと感じます。

・シャッターフィーリング最高
X-T4より軽い押し込みでシャッターが切れます。
かと言って半押しし辛い訳でもなく、シャッターフィーリングは上がりました。
そもそもX-H2はネジ穴が空いておらず、その点も切りやすさに寄与していますね。

・前後ダイヤルの押し込み機能有無
X-H2には前後ダイヤルの押し込み機能が有りません。
X-T4では押し込みでの拡大を重宝していたのですが、これが使えませんので他に割り当てざるを得ません。
ただデメリットばかりではなく、押し込みが出来ない分ダイヤルの剛性感は上がっていますので、操作感の向上は感じられます。

ちなみに拡大はジョイパッド押し込みで代用しています。(前述の通り、拡大しづらいです。)

・AFエリア変更方法
X-T4はジョイスティック押し込み→後ろダイヤルで変更出来ましたが、X-H2は押し込みが拡大になっています。
そのためまずはジョイスティックを上下左右誰かに動かしてから、後ろダイヤルで変更することになります。

どちらがよいという訳では有りませんが、操作が異なりますのでよく間違えます。

・カスタムの使い勝手
X-T4はQボタンでカスタム設定を切り替えし、X-H2はカスタムダイヤルで切り替えします。
一見同じことができそうですが、X-H2はカスタムダイヤルで切り替えし設定を変えた後電源をオフすると、カスタムに登録した内容そのままに戻ってしまいます。
X-T4は電源オフ後も設定が維持されます。

X-H2も自動更新をする設定にすれば電源オフしても変更されますが、登録内容自体も更新されるので使い勝手はX-T4に劣る感覚です。

・その他細かい違い

項目X-H2X-T4
マイク端子がバリアングルに干渉しないする
シャッターボタン半押し時フォーカスピーキングが表示されるされない

3.最後に

X-T4からAF-C性能向上を期待して買い増ししましたが、結果は大満足です。
フラグシップらしく剛性感やグリップ力も有り大満足です。
引き続き違いに気付いたら、追記して行こうと思います。