ジブリパークの大倉庫でオススメのレンズ
いつも本ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今回は子連れでジブリパークの大倉庫に行ってきましたので、その体験からおすすめのレンズ構成と、ジブリパークの大倉庫の情報やスポットごとの明るさについて記載したいと思います。
おすすめレンズ構成は撮影対象が子供メインの場合と、スポットメインの場合に分けて記載します。
ネタバレ防止で、写真は1番最後に掲載します。
結論
- (子供を撮るなら)広角単焦点×中望遠単焦点の組み合わせがおすすめ
- (パーク内のスポットの撮影メインなら)標準ズームがおすすめ
- 暗く撮影に過酷な環境も有り
今回の機材
ボディ
X-H2
X-T4
レンズ
XF16-55mm F2.8
XF18mm F1.4
XF50mm F1.0
行く前にネタバレを踏みたくなかったので、具体的にどのようなロケーションか、下調べをあえてしませんでした。
ただ屋内であること、演出で暗い箇所も多分にある事は想定出来ましたので、明るさに拘った構成にしましたが、大正解でした。
またレンズ交換による撮り逃しを防ぐ為に、2台体制にしました。
使い分けとしては、XF18mmとXF50mmの組み合わせで撮影し、足での調整が難しいと想定されたシーンではズームを使用していました。
総重量3.2kgとかなりのヘビー級になりましたが、概ね撮影環境に対応出来ましたので満足しています。
2.スポット別のシャッタースピード目安
大倉庫内は天井と側面が一部ガラス張りとなっているため、光が入る部分は光量が確保できます。
しかし、光が入らない部分も多く、小人の庭など光量が確保できないロケーションとの差が大きいです。
また建物内の撮影スポットは演出で暗く、小人の家や大倉庫見学路、なりきり名場面はさらに過酷な環境でした。
ロケーション | F値 | SS | iso |
南街 | 2.8 | 1/125 | 500 |
小人の庭 | 2.8 | 1/125 | 5000 |
小人の家 | 2.8 | 1/8 | 1000〜6400 |
なりきりゾーン | 2.8 | 1/125 | 1200〜10000 |
トトロ&ネコバスソファ | 2.8 | 1/125 | 2000 |
ネコバス | 2.8 | 1/125 | 3200 |
館長室 | 2.8 | 1/125 | 1000 |
ロボット兵 | 2.8 | 1/125 | 640 |
大倉庫見学路 | 2.8 | 1/16 | 6400 |
私が写真を主に撮影したのは上記のスポットですが、全体的にF2.8でも厳しい条件が多い事がお分かり頂けるかと思います。
小人の家と、大倉庫見学路は特に鬼門です。
静物ならSSを落として手ぶれ補正で何とかなりますが、子供を撮影するなら大口径の単焦点レンズも必要そうですね。
以上のシャッタースピードを踏まえて、オススメのレンズ構成を記載したいと思います。
オススメのレンズ構成
子供メインの場合
- 換算24-28mm、F2.0以下の広角単焦点
- 換算50-85mm、F2.0以下の標準〜中望遠単焦点
- ボディを2台持ち込み出来ると撮り逃しが減らせます
繰り返しになりますが、大倉庫内は充分な光量が確保できないと考えておいた方が良いです。
「撮影するから止まって!」で止まってくれるお子さんなら下げる余地は有るかと思いますが、幼稚園児以下はそれでは中々止まってくれません。
そんな中で子供を撮影しようと思うと、シャッタースピードは最低1/125sは確保したいところです。
しかし前述の通りF2.8ですら過酷な環境ですので、大口径単焦点の出番というわけです。
F1.0とF1.4を使用したので、2-3段の余裕を持って撮影できました。
換算27mmと76mmを使用しましたが、画角的に大きな不満はありませんでした。
ただ27mmでは狭いと感じた箇所もいくつか有りますので、鉄板画角の35mmだと狭すぎるかもしれません。
加えて下がって距離を取ると、人が多い関係上他の人が写り込むリスクもあるので、24-28mmの広角が総じて使いやすいと思います。
ただパースが付いてきますので、そこはお好みで。
35mmで切り取るのもありだと思います。
単焦点ですので素早く画角の変更が出来ませんが、そこはボディの2台持ち込みで補いました。
ボディが2台ないよ、という方は広角単焦点を付けっぱなしにしておいた方が潰しが効きます。
スポット撮影優先
- F2.8orF4.0通しの標準ズーム(5段以上の手ぶれ補正前提)
- F2.0以下、28mm以下の広角単焦点
- 望遠が有れば人と違う写真が撮れそう
スポット撮影優先で有れば、SSを落として光量を確保出来ます。
また人が多く並んだりする関係上、足での画角調整が難しい場合もありますのでズームが便利です。
ただし暗いスポットに変わりは有りませんので、出来たらF2.8orF4.0通しの方が良いと思います。
ズームでは暗すぎる一部のスポット用に28mm以下の広角単焦点が有ると、より感度を落として撮影が可能です。
あと+αで望遠レンズも持ち込めると、他人と違った写真が撮れて面白いと感じました。
その他注意点など
三脚一脚の使用はやめましょう
ジブリパークの利用案内には、三脚や一脚の使用について特に記載は見つかりませんでしたが、人がとにかく多いので使用はやめましょう。
実際立てている人はゼロでした。
トラブルや怪我の原因になりかねますので、手持ちと手ぶれ補正で頑張りましょう。
撮影禁止のスポット有り
場内は撮影禁止のスポットもそれなりにあります。
その場合は入り口に撮影禁止の看板が立てて有りますので、ルールを守って楽しく撮影しましょう。
まとめ
撮影には過酷な環境ですが、子供など動体を撮るなら大口径単焦点が、スポットだけなら手ぶれ補正×ズームで行けます。
ジブリパークに行かれる予定のある方、行きたいと思っている方は是非本記事を参考にして、レンズをチョイス頂ければと思います!
作例
↓ネタバレOKな方のみ、先にお進み下さい。
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エントランス
入り口外から。
このジブリ字体だけでテンションが上がりませんか?
入り口を入ってすぐ。
ここはかなり暗いです。
大倉庫内
一部ガラス張りで光が入る構造になっています。
入らない箇所との差が大きいのですが汗
なりきり名場面
入ってすぐ。
千と千尋の電車の車掌さんですね。
このコーナー、午後になるにつれて列が伸びますので優先的に並ぶことをお勧めします。
千と千尋
ラピュタ
ポニョ
もののけ姫
ラストのシーンのBGMと共に明滅を繰り返していたので、光が点灯している時に撮れば光量を補えます。
点灯していないと、下記のような条件になります。
なりきりコーナーの作品リストはこちら。
全体的に大体換算27mmで撮影しましたが、ラピュタ とコクリコで狭さを感じたくらいで、他は広さ狭さをあまり感じる事なく撮影できました。
ロボット兵
大体15分くらい並んで撮影できるスポットです。
列が有るので、ここはズームの方が無難だと感じました。
単焦点でも一応切り取れますが、後ろに人がいるので足での調整に限界があります。
南街
千と千尋の油屋前の街並みっぽさを感じます。
比較的光量は有る方です。
真向かいから建物をしっかり入れたいなら、超広角が必要だと感じました。
提灯など灯り物がずらっと並んでいるので、望遠が有っても面白い絵が撮れそうです。
小人の庭
全体的に光量は少なめです。
小人の家
過酷な環境その1です。
特に暗い箇所では、「スマホじゃピントが合わない」といった声もちらほら聞こえてきました。
被写界深度とiso感度のせめぎ合い、、、。
細かい箇所まで見どころ満載です。
館長室
中には入れないので、入り口からの撮影です。
換算27mmと76mmで下記のようになりました。
湯婆婆やテーブルの上をクローズアップしたい方は、望遠が必要かと思います。
ガラス張りなので、入り口以外からも中は撮影出来ますが、反射が凄いのでC-PLが必要でした。
大倉庫見学路
過酷な環境その2。
今後使うものが置かれてる?のか、ハウルの動く城やヤックル、バロン男爵やタイガーモス号など闇鍋状態でした。
雰囲気だけお伝えしたいので、適当なショットですが、、、。
精巧なハウルの動く城が有りました。
コントラスト高めで格好良く。
千と千尋のあれですね。
見つけた瞬間、ギョッとしました。
ネコバス、トトロソファー
子連れなら、是非撮影したいスポットです。
隣にネコバスのソファーも有ります。
カウンターの椅子に子供を座らせて撮影しました。
シャッタースピードを確保するには少し暗い環境ですが、ここも押さえたいですね。
その他
細部まで色々なこだわりが感じられますので、そういった所にも目を向けると、より楽しめるかと思います。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました!
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