NOKTON 35mm F1.2×PRO neg. STDで切り取る性海寺のあじさい※大三元との比較あり
いつも本ブログをご覧頂きありがとうございます、ottottoです。
今回はNOKTON 35mmF1.2×X-Pro3で見頃のあじさいを撮影した記事となります。
性海寺のロケーション紹介その他については以前の記事にございますので、宜しければそちらもご覧下さい。
大三元であるXF16-55mmF2.8も持ち込み同じ構図で何枚か撮影したので、比較も最後に載せたいと思います。
※大三元ズームとNOKTONを比べるのはお門違いな気もしますが、逆にあまり見当たらない比較だと思いましたのであえて載せました。
もくじ
1.今回の機材設定など
レンズ:NOKTON 35mm F1.2 for X-mount
フィルター:ブラックミストNo.05
ボディ:X-Pro3とX-T4
NOKTONについてはレビュー記事もあります。↓
最高の趣味レンズ NOKTON 35mm F1.2 X-mountレビュー
フィルムシミュレーション:PRO neg. STD
WB:晴れ
ダイナミックレンジ:400
ハイライト:-2
シャドウ:0
カラー:+3
CCR:weak
CCB:weak
今回の設定のねらい
いつもはクラシッククローム、PROVIA、ASTIAの使用頻度が高いので、あじさいを軟調気味に撮影するとどうなるか?を試したかった次第です。
ブラックミストも使用していますので、設定以上に軟調になっていると思います。
白飛びは避けたいのでハイライトを-2にしました。
ただ色はそのままだと花の撮影には足りないイメージがあったので、カラーを+3まで足してさらにCCRとCCBをweakに設定して色が飽和しないようにしてみました。
最近はJPEGをレタッチするようにしているのですが、レタッチの傾向を見て、極力撮影時の設定でレタッチしている方向に近づけられればと思います。
2.撮影した写真
※開放付近が多いのは一緒にXF16-55mmF2.8を使用しているため、浅い被写界深度楽しい!となっているためです汗
でもNOKTONが気になる方は開放付近の描写を知りたい方が多いと思うので、ある意味これで良いかもしれません。
開放撮影のため口径食が出ています。ボケ量は流石です。
寄らなくても背景はそれなりにボケます。
絞ればかっちりです。
前後ともボケが綺麗です。
丁度日が差し込んだ瞬間ですが、ブラックミストの効果もあり少しノスタルジックに撮影出来ました。
開放のゴーストで遊んでいます。
少し歪ですが、ハートマークを見つけました。
たまたまアゲハ蝶が目の前に来てくれたのでとっさに撮影した一枚です。
マニュアルですが、ピントリングの快適さゆえ一瞬で合わせることが出来ました。
絞っても寄ればボケ量は見事なものです。
F2くらいまで絞れば口径食は改善します。
3.オマケ
XF16-55mmF2.8との比較
フィルムシミュレーションその他設定は合わせて、どのような違いが出るか試してみました。
主にボケ量の違いについてご覧頂ければと思います。
※ただし露出は微妙に違う場合が有ります。
比較1
XF16-55mm側はブラックミスト未使用なので、コントラストに大きな違いが出ています。
XF16-55も割とボケてはいますが、NOKTONの前後のボケ量は流石F1.2といったところです。
被写体にスッと目がいくのはNOKTONですね。
その代わりXF16-55mmは開放からしっかり描写しているので、解像度はこちらが上です。
開放でも口径食が出辛いのもこのレンズの特徴ですね。
比較2
こちらもブラックミストの使用有無が有りますので、コントラストには差が出ています。
XF16-55mmの方が少し被写体に寄っていますが、それでもボケ量はNOKTONが上を行きます。
ただ今回はXF16-55mmの方でも、背後の情報を伝えつつそこそこボケているので、ボケ量は充分に感じます。
何でもボカせばいいわけではないので、むしろNOKTON側を絞るべきだったと思います。
比較3
こちらは同じF2.8で撮影しました。
ブラックミストの有無でコントラストに違いが出ています。
絞った事によりNOKTON側も遜色ない解像感が出ています。
拡大しないと分からない違いとしては、画面左上の玉ボケです。
XF16-55は円形を保っていますが、玉ねぎボケが出ています。
このレンズ、被写体に寄って作る玉ボケは玉ねぎボケは出辛いのですが、遠景は派手に出る傾向を感じます。
とはいえスマホで見る分には拡大しないと分からないレベルです。
ただディスプレイだと気になりました。
NOKTONは玉ねぎボケこそないものの、形は欠けてしまっています。
玉ねぎボケか円形を取るかでどちらが良いか、判断が分かれそうです。
またNOKTONは絞り羽根が12枚あるにも関わらず、絞ると意外と角ばってしまう傾向があります。
XF90mmなど7枚羽根と比べれば綺麗な方ですが。
比較4
共にブラックミストを使用しています。
ただXF16-55mmで撮影した際は丁度太陽光が差し込んだので、雰囲気がかなり異なってしまいました。
NOKTONは寒色、XFは暖色系となっていますし、コントラストも異なっています。
比較してみて
XF16-55mmは開放から流石の解像感です。
標準ズームレンズなので広角から中望遠まで、画角の自由度は当然高いです。
ただ構図によっては被写界深度不足を感じました。
(単焦点と比べるのは酷だと思いますが。)
また遠景の玉ボケは玉ねぎボケの影響で汚くなってしまう傾向があると思われます。
それでも換算24-84mmをF2.8の通し、防塵防滴、開放から解像感抜群、AFはリニアモーター採用と死角は無いです。
NOKTONは開放こそ緩いですが、F2まで絞ればかなり締まります。
また単焦点ゆえに画角は固定ですが、被写界深度が浅いので何を際立たせるか?という被写体の取捨選択の自由度がズームと比べて高いです。
マニュアルフォーカスを厭わない•開放の描写が好きな人にとっては軽くてコンパクト、さらにF1.2の大口径と特別なレンズとなり得ます。
機能性か趣味性かどちらを取るかで、チョイスが分かれるのではないのでしょうか?
ちなみに両方持ち出すと、もれなく幸せになれます。
まとめ
PRO Neg.STDは普段あまり使用していませんでしたが、ブラックミストと合わせた軟調さがあじさいをふんわり撮影するには向いていると感じました。
軟調に撮影しておけば後からレタッチもしやすいため、これからPRO Neg.STDも使うフィルムシミュレーションに加えてみようと思います。
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